木のおくりもの. com 身近に「木」を生活に取り入れることで、毎日が優しく温もりのあるものになれるよう、木工製のアクセサリーやおもちゃ等を販売。木の温かみを感じながらいつまでも大事に使っていただけるよう素材にもこだわってものづくりをしています。上品さを感じられるイニシャルのネックレスやペアチャームは特別な日の記念日や結婚祝いにもオススメです。

素敵なダイニングチェア6 〜 一生に一脚。家族の記憶を刻む椅子 〜ハンス・J・ウェグナーの「The Chair」

ハンス・J・ウェグナーの「The Chair」

 

写真:Comfort Mart

 

 木のぬくもりが感じられる美しい椅子に出会ったとき、それはただの家具ではなく、家族の暮らしに寄り添う「パートナー」になります。今回は、世界中のデザイン愛好家に「椅子の中の椅子」と称され、1950年代から今もなお愛され続ける名作、「The Chair(ザ・チェア)」をご紹介します。

 デンマークの巨匠ハンス・J・ウェグナーが手がけたこの椅子は、美しさと座り心地、職人技術の結晶。デザイン好きの方も、インテリア初心者の方も、一度は触れてほしい“伝説の椅子”です。

 

デザイナー:ハンス・J・ウェグナーってどんな人?

写真:Comfort Mart

 

「The Chair」を語るうえで欠かせないのが、デザイナーのハンス・J・ウェグナー(Hans J. Wegner)。1914年デンマーク生まれのウェグナーは、「椅子の詩人」とも呼ばれ、500脚以上の椅子をデザインした「椅子の巨匠」です。

 もともと家具職人としての修業を積んでいた彼は、木の性質や強度を熟知した上で、美しい曲線と構造美を融合させた椅子づくりにこだわりました。無駄を削ぎ落としたシンプルなフォルムの中に、職人の知恵と人間へのやさしさが詰まっているのです。

 

「The Chair」の特徴と魅力とは?

写真:Comfort Mart

 

「The Chair」は、正式にはPP501(籐座面)やPP503(革座面)と呼ばれています。最初に発表されたのは1949年。発表当初からその美しさと構造の完成度の高さで大きな注目を集めました。

 

写真:Comfort Mart

 

 特に印象的なのは、なめらかに一体化されたアームと背もたれの曲線。見た目の美しさだけでなく、肘を自然に置いたときの心地よさや、背中を支える角度など、すべてが「人の身体にフィットする」ように設計されています。

 また、脚と座面の接合部分には、木組み技術の粋を凝らしたディテールがあります。ネジや金物を使わず、木の力だけで構造を保つ設計は、まさに北欧クラフトマンシップの真骨頂です。

 

「The Chair」の選べる素材とオプション

 

写真:Comfort Mart

 

「The Chair」は、使う人のライフスタイルに合わせて選べる多彩な素材と仕上げが用意されています。

  • フレーム材:オーク、アッシュ、マホガニー、ウォルナットなど
  • 座面素材:ナチュラルな籐(ラタン)か、高級感ある本革(レザー)

たとえば、ナチュラルオーク×籐座面の組み合わせなら、明るく軽やかな印象に。ウォルナット×革座面なら、ぐっと大人っぽく落ち着いた空間にマッチします。

 

世界を驚かせた「大統領選TV討論会」でのエピソード

写真:Comfort Mart

 

「The Chair」が世界的に有名になったきっかけは、1960年、アメリカで行われたケネディvsニクソンの大統領選テレビ討論会。このとき、二人の背中を静かに支えていたのが「The Chair」でした。

 その洗練された姿が画面を通して全米に映し出され、「アメリカの未来を語る椅子」として一躍脚光を浴びることになりました。

以来、“デザインの象徴”として、多くの著名人のオフィスや自宅でも愛用されるようになりました。

 

家庭のリビングに迎えたら、どんな雰囲気になるでしょう?

写真:Comfort Mart

 

「The Chair」は、その佇まいだけで空間を格上げしてくれます。

 北欧家具らしい優しい曲線と木のぬくもりは、リビングに静かな存在感と癒しをもたらします。

 食卓の椅子としてはもちろん、読書用のチェアや来客用の一脚としてもおすすめです。1脚あるだけで、部屋全体の雰囲気が洗練され、上質な空間になります。

 何十年と使い続けるうちに、木の色味や質感が変化し、「家族の思い出が刻まれていく椅子」になるのも魅力の一つです。

 

正規品とリプロダクト(復刻)品

写真:Comfort Mart

 

 

「The Chair」は、既に版権が切れているため、そのデザイン性の高さから、リプロダクトも多くつくられています。価格が大きく異なるため、つい手を出したくなりますが、やはり正規品ならではの完成度や座り心地、経年変化の美しさは格別です。

 本物は、現在デンマークのPPモブラー(PP Møbler)が正規製造元です。

 職人の手仕事により1脚1脚丁寧に仕上げられ、100年先を見据えた家具として作られています。

 国内ではコンフォートマートやオー・ローズ(表参道)などが正規販売店で、価格:約80万〜100万円前後(素材や仕様による)なります。

 それでもやはり手が届かない、という方には、リプロダクトもお試しください。オリジナルに似せて製作された復刻版で、価格は約4万〜15万円程度。見た目の再現性は高いですが、使用されている木材や座り心地に差があることもあります。お手頃価格でデザイン性を楽しみたい方にはお勧めです。楽天やYahoo!ショッピングで多数の取り扱いがあります。

 

一生モノの椅子を、あなたの暮らしに

 

写真:Comfort Mart

 

「The Chair」は、単なる家具ではありません。暮らしに寄り添い、心を落ち着かせてくれるパートナーのような存在です。

 子どもの入学祝いに、自分へのご褒美に、親から子へ受け継いでいく家族の財産として――。丁寧に選び、永く大切に使う家具がひとつあるだけで、日々の暮らしが豊かになります。

 木のぬくもりが好きなあなたにこそ、「The Chair」はきっと寄り添ってくれます。

関連情報

コメントは受け付けていません。

特集