2025年の大阪・関西万博で注目を集めている「日本館」
大阪万博の日本館

2025年の大阪・関西万博で注目を集めている「日本館」は、訪れる人々に「いのちと、いのちの、あいだに」というテーマを体感させる、木材を活用した円環状のパビリオンです。その設計や素材選びには、持続可能性と日本の伝統技術への敬意が込められています。
日本館のコンセプト:「いのちと、いのちの、あいだに」
日本館のテーマは、「いのちと、いのちの、あいだに」。これは、すべての生命や物事がつながり、循環しているという考え方を表現しています。建物自体がこのテーマを体現しており、訪れる人々に生命の連鎖や持続可能性について考えるきっかけを提供しています。









建築デザインと木材の活用
日本館の建築デザインは、建築家の佐藤オオキ氏(nendo)と日建設計が手がけました。外観は、無数の国産スギ材のCLT(直交集成板)を円形に立て並べた構造が特徴で、まるで木の神殿のような佇まいです。

CLTとは、板を繊維方向が直交するように積層接着した厚みのあるパネルで、高い強度と耐久性を持ち、環境負荷の低減にも寄与します。建物の内外壁には、280組560枚のCLTパネルが使用されており、これらは会期終了後に解体され、全国各地で建物として再利用される予定です。そのため、加工を最小限に留めた四角い板のまま使用され、解体や再利用がしやすい設計となっています。


木材利用の効果と工夫
CLTの活用により、建物は高い強度と耐久性を持ちながら、木材特有の温もりや香りを感じることができます。また、木材は二酸化炭素を吸収・固定する性質があり、環境負荷の低減にも貢献しています。さらに、CLTは軽量で施工が容易なため、建設コストの削減や工期の短縮にもつながっています。
建物の設計には、解体や再利用を前提とした工夫が施されており、CLTパネルを傷つけずに取り外せるディテールが追求されています。これにより、会期終了後には、パートナーに選定された企業や自治体などで再利用される予定です。


これから訪れる人へ

日本館は、建物自体が展示物であり、訪れる人々に生命の循環や持続可能性について考えるきっかけを提供しています。木材の温もりや香り、光や音が混じり合う空間を体感しながら、未来の社会や暮らしについて思いを巡らせてみてください。
2025年の大阪・関西万博を訪れる際は、ぜひ日本館に足を運び、木材を活用した建築の魅力と、そこに込められたメッセージを感じてみてください。持続可能な未来へのヒントが、きっと見つかるはずです。
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